農家さん、JGAP始めてみませんか?(その⑧、1.4記録の保管)
- LEALE
- 2024年9月30日
- 読了時間: 3分
皆さん、こんにちは。
いつもご覧いただき誠にありがとうございます。
前回お知らせした通り、今回は1.4記録の保管と松本の農家さんの審査結果について解説させていただきます。
まずは松本の農家さんの結果から・・・
不適合『必須』5項目・・・上出来です!
農家さん、慣れない審査でしたが頑張って受け答えされていました!
農家さん、お疲れ様でした~。
審査時間は8:30~15:30(1h休憩を含む)
サンプリング審査でしたがほぼ全ての項目を確認されました。
時間配分は
8:30~12:00:ヒアリング、記録の確認
13:00~13:40:現場確認
13:40~14:30:ヒアリング、記録の確認
14:30~15:30:審査報告纏め、終了MTGです。
ほぼヒアリングと記録の確認です。ずーっと緊張感が漂っていました(笑)
指摘内容を簡単に記載しますと・・・
①出荷先によって収穫、調整工程の方法が異なるがそれが工程表に明示されていない
②異物混入のリスク評価が実施されていない
③肥料と包装資材が隣接して保管されている、調整工程の木製台が劣化
④灯油の保管について規制があるかどうか行政への確認、是正を実施
⑤農薬保管庫内に硝酸カリや散布機が一緒に保管されているので農薬だけは専用保管庫での管理が望ましいでした。
認証をいただく為には上記不適合の是正を行い、1カ月以内に審査会社に報告、内容に問題が無ければ認証となります。
以前審査員の方にお聞きしたのですがJGAP初回審査の不適合項目数は多い方で20項目前後だそうです。
今回の5項目は優秀だと思います。
そして審査員評価のところで『整理整頓が行われており、綺麗でした。記録についても漏れはなく特にトレースの仕組みも出来上がっています』とコメントをいただきました。
努力が報われて嬉しい限りです!JGAPを取り組んだ結果、皆さんが言われるのは『農場が片づいた!』です。
認証取得と農場の片づけが同時に行えるJGAP・・・皆さん始めてみませんか?
そして農家さんから別れ際に・・・私の指導が無ければ審査までたどり着けませんでしたと言われた時は『JGAPの普及、指導に取り組んできて本当に良かった』と思いました。
勿論農家さんの努力があってこそですが・・・
認証を取得して終了では無いので今後も農場の管理レベル向上、収益改善に繋げていただければと思っています。
では、本題の1.4記録の管理について解説していきますね。
要求事項はこちら↓

出典:日本GAP協会
初回審査に関しては3か月分の記録があればOKです。
その後の保管は継続してください。
維持審査、更新審査の場合に必要になりますので記録はずーっと残しましょう。
記録の残し方は手書き、紙、PC上、何でも構いません。
PC上は便利ですが、データが消失する可能性があるのでお気を付けください。
また記録の残し方ですが『作成日を必ず入れる』『更新したら更新日を必ず入れる』を癖づけて作成してください。
また法令で保管期限が定まっている物はそれが優先されます。
例えば産業廃棄物のマニュフェスト・・・これは法令で5年間の保管が決まっています。
それぞれ保管の期限は異なりますのでご注意ください。
これは継続して実施するものなのでクリア?に該当するかわかりませんが(笑)
4/113終了です。
おめでとうございます!
次回は、1.5の苦情・事故・ルール違反への対応を解説していきますね。
引き続きお付き合いください。
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